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炎如交際

キング×(数学+鼻血+保護区域)=世界平和 を提唱(したい)ブログです

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【イニシャル・コスト※R18】

緋月さんリクエスト、「一見ケンカズ?に見えるくらい健二さんがやらしいカズケン」です。

※緋月さんのご好意により、30代カズケンで書かせて頂きました!【スロースターター~】直後のお話です。
※やらしい健二さん、ということで、魔性の小磯を目指した結果ただのエロ親父になるという大 惨 事になりました…(緋月さんすみません…)ので、そんなけんじさんなので、閲覧には、十二分に、ご注意ください。
※R18なのでU18の方はご遠慮下さい。
※な が い で す

えー、あとはもう謝罪の言葉しか出てきません。が、書いている本人だけはひどく楽しかったです…リクエストなのに俺得ってどういうことなの…

緋月さん素敵なリクエストをありがとうございましたー!こんなのでほんとうに、すみませんでした…!!!


【イニシャル・コスト】


俺のうちに帰る最中、俺たちはコンビニへ寄って所謂、まぁ、あの、衛生のために必要なものを買った。避妊効果っていうか避妊の必要性はないけれども下半身のそれも股の間の病気になるのは空恐ろしい。二人並んで病院の待合室のベンチで待機とか洒落にもならない。
棚の下のほうに並んでいる数種類かを前にして、どれがいいのとかっこいい顔をまじめにして俺に聞いてくる佳主馬に、どれでもいい佳主馬の好みでいい、と答えた。俺たちの顔は酩酊と痴話げんかを経て果てはこんなところで二人してうろうろ落ち着かない調子でいたり、始終赤くなりっぱなしだったろうと思う。30男二人で何やってんだとは思うけど。
「…健二さんちに残ってたりしないの」
「浮気防止とか言って、ゴムを俺のとこに置くことを許してくれなかったんだよね…」
会計を済ませた佳主馬にそう告白すると、佳主馬は一種哀れみのこもった目で俺を眺めた。
「…じゃあ、これは健二さんのうちで預かっててね」
なんだか知らないけど必死で慰めようとしてきた佳主馬に、意地みたいな意地悪みたいな作意が俺の内に働いた。俺は静寂の小路に人がいないのを確認して、ふいと彼の耳元に口元を寄せた。
(今日の内に使い切っちゃわければね?それ、4個しか入ってないんだっけ?)
そう囁いてやると、佳主馬はぼんやり浮ついていた顔を更に紅潮させて俯いてしまった。眉を八の字にして唇を噛んでいる表情なんか初めて見る。ので、少し溜飲が下った。俺って心底くだらない人間だ。
まぁ俺の方では4個使い切ってほしくなんかないんだけどもね…?直近のセックスをだらっと思い返してみても二回出来たらフルマラソン完走(実際やったらハーフ手前で死亡だろうが)くらいの達成感と疲労感で全身の筋肉が笑って神経がだるだるになっていた気がする。ここ最近の体力と気力の衰えが寒々と俺の脳裏に立ち上る。その癖、あたまが良くなるわけでもなく、せこい根性ばかりが増長した気がするよ。
佳主馬はなんで俺みたいなあたまの悪い卑怯者を好きになっちゃったんだろうな。
しかしどれでもいいよという俺の言葉に対してまさかの☆印良品チョイスとは。どれだけ俺にナチュラルな幻想を抱いていたんだろうこの子は。
…これから俺のきたないところを全部見せなきゃいけないのに。
17年。17年もずっと俺が好きだったとか、俺はあんまり考えたくない。
だって佳主馬くらいに格好いい男が俺が好きだから俺以外とは考えられないって、穴があったら入れてみたくなるヤりたい盛りの年代を黙然と過ごし、熟し始めでそれでもまだなおしなやかな強靭を併せ持つ青年期を蹴散らして、現在に至るとか。勿体無いし恐縮過ぎる。無駄撃ちしていいとは到底思えない、佳主馬の精液って高く売れそうだとは常日頃思っていたけど。
…常日頃、んなこと考えてたとか俺は実は相当佳主馬にいかれてたんじゃないだろうか?
俺は横目でちらと佳主馬を見た。佳主馬はもう、赤くはなっていないが、緊張した面持ちでまっすぐ前を向いている。
「あ…あの」
俺はいたたまれなくて、口を開いた。佳主馬はさっきのことを警戒しているのか、少しだけ眉を寄せて「なに」と言った。
「お…俺と寝るのはたぶん……なんていうか、その…あれだよ」
「あれって、なに」
「あれだよあれ。だからさ…あ、あんまり……期待しないでよ……?」
筋肉がついている訳でもなし、頼りないほそっこいと言われ続けて34年。反撥心から何度か鍛えようとした経験もあったけど俺みたいな人間はもとからパソコンの前に座るのに一番適当な構造でこしらえられているようで、腹筋とか腕立てとか、すぐに拒絶反応を起こしてしまう。きらいなことをやる必要あるもんかと数学ばかりやってみたらこの有様だ。時々自分でも不安になるくらい、腹のあたりはのぺっとしている。
性行為だって、大抵は主導権を握られ気味だったし、男だからと自分でがんばってみても自他共に認めるテンプレの手順通りになってりまう。気持ちよくって射精は出来たけど、もともとあまり好きじゃないし。
なので、佳主馬の、セックスに対する期待感がものすごくプレッシャーです。だって、俺だよ?あいにく性器は男物しか持ち合わせがない。しかもそんなしがない俺が佳主馬みたいないい男の初めての相手だとか、なんだこれドッキリかもしかして。
俺はふと思い立って、佳主馬のほうをそろそろ見やった。そういえば。
「あのさ、佳主馬」
「健二さん、俺ちょっとさっきの健二さんの謙虚な発言が釈然としないんだけど」
「謙虚ってなに謙虚って…じゃなくてさ。あのね佳主馬はどっちがしたいの?」
「へっ」
珍しい素っ頓狂な声に胸中で感嘆、脳髄に録音をしつつ、俺も俺で恥ずかし過ぎて本当は今すぐ逃げ出したい。
「あの、俺、か、佳主馬が…したいほうに、あわせる、覚悟では、あるからさ…?」
言いながら自分でも呆れるくらいに赤くなっていくのがわかる。気持ち悪っ。
「………お、俺は…ずっと健二さんを抱きたかった」
あぁ、うん、そうだね。なんか薄々感づいてはいました。はい俺のバックバージンさようなら。と、胸中で呟いたらなんだか紙テープが次々千切れていく出航のあの光景が脳裏に浮かんだ。君のことは忘れないよ。
…反則だ。ずっと、の響きがあまりに真摯だ。なんてかわいい。
(かわいいよなぁ)
「かわいい」
「は」
「かわいいから、ゆるす」
「………っ」
急にぐいっと手を引かれて俺はつんのめりそうになる。それまで俺に歩調を合わせてくれていた佳主馬が長い脚の容赦ない大股歩きで俺の家を目指しまい進するので、心臓の動悸が一層ひどいことになる。だめだそんなことしたら壊れちゃう。なんて。
「かず」
「……ごめん、ガキでごめんね。だって、だって…はやくしたい。はやく、待てないよもうっ」
本当に余裕なさそうな強い語調に、俺は、佳主馬が巻いてくれたマフラーに顔下半分を埋めるしか出来ない。佳主馬のにおいに、息が一層苦しくなる。苦しくなる。佳主馬の、長年蓄積されていたきもちが俺を押しつぶしそうだ。
(期待しないでほしい俺は君になんでもあげたいけどあげられるものの品質は自分じゃ決められないんだごめんごめんよ)
いまや君に恋しているのを認めた俺は
(俺も君とセックスしたい、できるなら、もうなにがどうでもかまわない)
現金だろう。でも、駄目だ。俺はどうしようもなく男だ。驚いた。初めて知った。
これが、欲情だ。

部屋につくなり佳主馬に噛み付くようなキスをした。俺は自分からしたつもりだったけど、彼もそうだったかもしれない。ぐちゃぐちゃと舌でお互いの中を探る、粘膜同士が欲深くて涙が出そうになる。至上の陶酔を味わいながら、俺は震える指でドアの鍵を回した。がちゃりと音がしたら、佳主馬は俺の頭をぐいと掴んで一層吸い付いてきた。痛いまではいかないけど時折歯がぶつかる。佳主馬はキスがへたくそだった。俺に言われるくらいへたくそだった。唇の筋肉が強張っている。痛いくらいに舌が吸われる。だけど俺は今までのキスより確実に気持ちよくなってしまって、最近元気を失っていたものが、ぐぅっと久方ぶりの強度でパンツの股間を押し上げていくのがわかった。佳主馬は俺の髪に指を差し入れて大きな手のひらを後頭部まで滑らせて、俺の頭が逃げないようにして俺の唇を余裕なく貪った。
キスして唾液で顎まで濡らすなんてこと今までなかった。佳主馬から分泌されただえきが俺のくちの中に入って食道にもとろとろと伝い始めている。と、考え始めるとたまらなくなって、俺は佳主馬の口を吸い唾液を啜ると嚥下した。こっくりのどが蠢いて内側を濡らすは佳主馬の体液だ。腰に重たい衝撃が疼く。佳主馬はうっとり目元を染め上げた壮絶に色っぽい顔で、俺の顔を見下ろして「いまの、エロい」と掠れた声で呟いた。
「俺も健二さんのつば飲みたい、ちょうだい?」
再び深い口付けをする。口の中に滲んだ俺の貪欲を佳主馬が拙く吸い上げて、唇を繋いだまま飲み下したのを知ると佳主馬の「いまのエロい」を思い知った。沸騰しそうな羞恥が佳主馬の体内に吸収されて薄暗い悦びに成り代わる。俺はたまらなくなって、佳主馬ののどに唇を滑らせた。舐めると、少しだけ塩からかった。
「ちょっ」
急に佳主馬が俺の肩を掴んで引き離した。熱で膨張した頭蓋骨なので、見上げる彼の顔はゼラチン越しみたいにぼんやりしている。興奮もここまで来ると視覚障害を引き起こすものみたいだ。
佳主馬は途方にくれた様子だった。
「あ、あの、シャワー浴びたい」
「え?」
シャワー…って、なんだっけ?
「じゃ、じゃないと…俺、汚いかもしんない、し、くさいかもしんないし…きれいにしてからじゃないと、健二さんとその…するの、はずかしいよ」
多分、俺だって、汗いっぱいかいたし、実はこのシャツとか三日連続で着てるし、絶対俺の方がきたないのは確かだ、けど、俺は佳主馬がほしくてほしくてバカになっていた。シャワーなんて手間を踏んでいる時間が惜しいんだよ。幼児退行を引き起こしている俺の人格はおあずけを食らわそうとする佳主馬のせりふに短絡的な癇癪を抑えることができなかった。俺は佳主馬の胸倉を掴んでぐっと引き寄せた。さっきと逆だ。
「いい、よ!そんなの!きたなくても、くさくても、どーでもいいし!」
「や、でも、けんじさん」
「くどい!」
俺は佳主馬の胸倉を引っつかんだまま、もどかしく靴を脱ぐと(佳主馬も慌てて靴だけは脱いだ)居間への引き戸を開け、参考書とか紙類でごった返しで汚い部屋に敷いてある万年床目指して、佳主馬の長身にしがみつくようにしながら、身を投げた。せんべい布団だから痛いだろうと覚悟していたんだけど、倒れこみながらも佳主馬が体をひねって俺の下敷きになってくれた。俺は、倒れた衝撃に少し顔を歪めている佳主馬の上に乗りあがって、首筋に、頬にキスをして、シャツを胸元まで捲り上げて引き締まった上躯に舌を這わせた。鍛えられた筋肉が敷かれた張り詰めた皮膚にぞくぞくする。佳主馬はセックスを知らないだけで、体はすごく良かった。男には興味がないはずだったけど、佳主馬の素肌、造形は俺の欲情をひどく掻き立てた。浅黒い肌に胸の突起だけがぷくりとセピア交じりの褪紅色をしているのがたまらなく可愛くて、俺は迷わず佳主馬の乳首を口に含んだ。口腔内で転がしているうちに、粘膜に尖っていく変化が伝わってくる。
と、急に強い力が俺を反転させて、俺は天井と、佳主馬を見上げる格好にさせられた。佳主馬は切れ長で三白眼気味の目をぎらつかせて、口の端で笑った。というより、昂じた衝動で唇が痙攣しているみたいだった。
「…俺もしたい」
震える低音でそう言った佳主馬の指先は、らしくもなく俺のシャツのボタンを掠めるだけで全然外せそうになくて、もどかしいのに耐え切れなくなったのか俺のシャツをぐしゃりと両手で握ると、包装紙を破くみたいに左右に裂き開いた。糸が切れ、布が破れる音がする。
晒された俺の貧相な体を見下ろした佳主馬の瞳が切なげにぶれて、佳主馬は俺のわき腹、胸、臍、縦横無尽に唇を這わせてくれる。触れられる度に快楽に勃起が硬度を増していく眩暈。上等の粘膜が這いずり回る気持ちよさ。佳主馬が俺のベルトを外そうとする。やはりうまくいかないので、俺は自分でベルトを抜いて、下着も一緒にズボンを引きずり落とした。がちがちのものが脱ぐときに少し引っかかったけど。すっかり勃ちあがってしまっている俺のを、佳主馬は息を詰めて凝視していた。あの、そんな大層なもんじゃないんだからそんな顔をしないでいただきたい。
それよりも俺は佳主馬のを早く見たかった。「佳主馬くんも脱いでよ」うわごとのように呟いてみたら何故だか昔の方法で彼を呼んでいた。
佳主馬は見ているこっちがいたたまれないほどの、恥ずかしそうな顔で俯きながら、ベルトを外してズボンを脱いだ。グレイのボクサーパンツを押し上げているものはこうして布越しでも大きいのが分かる。
「…見せて、はやく」
懇願するように囁くと、佳主馬はボクサーパンツを下ろしてくれた。現れた性器は反り返るほど硬くなって、布から亀頭が離れる時に粘液が糸を引くのが知れた。
あぁぁツクヅク勿体無い。こんな立派なものぶらさげてたくせに今まで一度だって使う機会を得なかったのか。
それも俺のせいなんだと、信じられないけど事実は端然としてそこにある。表面張力を保っていた理性がついにその均衡性を失いだらだらとりとめもなくあふれ出して俺のくちびるから零れるころには手遅れの病気沙汰になっている。
「佳主馬くんさァ…どうしてたの?それ」
「は」
「そんなにいいもの、どうしてたの?一人でヌいてたの?俺のこと考えながら?」
佳主馬の、驚愕している目の澄み方が痛々しいほどきれいで愛らしくて、俺の下品な言葉に傷ついているのか失望していくのかどちらにしろその裏側で興奮に劣情をくべていく推移を監視する俺の狡猾も、加速していく一方で、肺の中が炎でいっぱいになっている。
「俺、の、はだかだけで、先っぽ濡らしてるくらいなんだから、ねぇ、してたんでしょ?佳主馬くん。どういう風にしてたのか、俺すごい興味あるんだけど」
俺は自分の言っていることの意味を咀嚼することすら出来ない愚か者に成り下がっていて、そんな俺の言葉に、従ってそろそろと自分のを握る佳主馬を同じくらい愚か者だと、思った。
佳主馬の掌がゆっくり上下に動かされていく光景から目がはずせない。大きいけれど色は裏腹に綺麗なまんまでそれがまたくらくらするくらいいやらしい。
佳主馬の呼吸が乱れて、その隙間に俺の名前を無理に映りこませる、舌足らずが幼気でふだんの佳主馬からは想像もできない醜態にのどが鳴った。
「け、んじさん、けんじさん」
喘ぎながら呼ぶ俺は残念ながらもう君を虐める愉しさの虜だからカンタンにはやめてやれないごめん。
「そう、やって、俺のことを頭の中で犯していたの?」
擦られるたび透った粘液を溢れさせている鈴口を人差し指の腹でぐりと押さえると、佳主馬は体ごと震わせて動物染みた声で鳴いた。
「いつからこんな、やらしー子になったんだろうね」
「けんじさんっ」
泥交じりの雪に似た、ぐずぐずの声に呼ばれた俺はその癖もう、彼の、からだを征服したくてしたくて仕方がない。
冬になるにつれ手あれをひどくする俺は医者から処方されたワセリンをもっていた。あれを使えばどうにかなるだろうと思い、体を起こそうとした。家にいる間万年床の上に起居しているので、枕元そこらに放置してあるはずだ。が、佳主馬の腕が伸びて俺の体をぐいと引き寄せた。俺は成す術なく彼に抱きこまれて、さっきまで彼を跨ぐようにしていたのに逆に乗りあがられて、その上ぎゅうぎゅうに抱きすくめられて身動きがとれなくなる。せっかくいいもの用意しようと思ったのに、と、若干の苛立ちがこみ上げたが、佳主馬は俺を離そうとせず鼻面を俺に擦り付ける。
「健二さん、健二さんけんじさん…」
「かっ、ずま、ちょっと、どい…」
「けんじっさんっ、すき」
「かずま」
「すき、すきだ、健二さん、ずっとすきだッたっ」
キスされる。そういえばさっきのが俺と佳主馬のはじめてのキスだ。体だけおとなになった俺たちは目もあてられない、切羽詰ったキスしか出来ない。
唇が離れて、佳主馬の顔を見上げると、俺の頬に、ぽつぽつと佳主馬の涙が降ってきた。
「…すきっ、だ…」
うなだれた拍子にまた、俺を穿つ君の数滴の涙。
ばかだな。
今更、いまさらそんな風に、こどもみたいに泣いたからってもうやめてあげられないよ。
俺もいい加減いかれまくって破綻が尋常じゃなくてもう手遅れで君が愛しい。
おかしいな、なんで、君の姿がこう歪むんだろう。

まっくらなのに極彩色が散り千切れてまぶたの裏がひどい有様で、もうそれ以上目を閉じていられなかった俺は再び視覚の世界に舞い戻る。
視界を取り戻すと、俺の生活が溢れた薄汚い俺の部屋の有様が窺えて、誘発された神経が鈍く覚醒していくにつれて自分の体の中身の、酷い状態が段々と染みて、どうやら起き上がることもままならない事を知る。動けないなと思った。すると怒涛に痛みだるさ吐き気がどろどろこみ上げて俺は目を覚ましたことを死ぬほど後悔した。体腔が、内臓の内側が疲労しきった初めての感覚にうめき声しか出ない。
死ぬ思いで寝返りをうつと、佳主馬がこちらに背を向けて丸まっているのが見えた。彼はまだ昏睡状態のようだったが、目を覚ませばきっと俺とどっこいの状態なのだろうことは易々予想出来る。
さっきからなんだか黄色いなとは思っていたが、どうやら、カーテン越しで巧妙に侵入している朝日(朝日とは、確信できない。いったい今は何時だろう)のせいらしいと思い至る。こんなに黄色い射光を俺は初めて感じた。睾丸がからになった証拠だなぁとばねもねじも弾けてばかになっている脳みそで感心した。
黄色の視界に相応しく、独特の生臭いにおいがそこらに充満している。この世界の構築が、俺と佳主馬のはじめての共同作業です。のどがからからで苦笑も、出来やしない。
なんだかまだ佳主馬がなかに残っているみたいだ。例のぶっといのに散々出入りされた結果がこれだよ。
男のものに貫かれる感覚は壮絶で、ざっと血の気が引いた額とは裏腹に下肢は灼き切れるかと思った。抱えられた脚も間接が痛んだし堪えるのに必死だった。けど、悪い思い出じゃあないな、とか考えているあたり、もう俺は来世をやり直すしかないかもしれない。
だって佳主馬が俺でおとなになったんだ。俺は、佳主馬に抱かれながら、勿体無いとか恐縮だとか洗いざらい撤回して俺以外の人間に彼のはじめてをやらずにすんで良かったとても耐えられないと心底(身底?)から、凄惨で、至上のしあわせを噛み締めていた。
俺はむき出しにされた彼の背に、毛布をかけてやった。すると佳主馬がもぞっと動いて肩口までを覆っていた毛布の中に頭までもぐりこんでしまう。
「佳主馬くん?起きてるの?」
返事はない。でも俺は彼の意識がちゃんと動き始めていることを察した。
「………かずまー?…照れてるの?」
「………」
なんだこのかわいい生き物。
ごめんけど俺ももう今日は勃たないよ。だから諦めて、初夜の余韻とやらにたっぷり浸ってみようか。
けど、もうこんな機会ないかもしれないから、君がはだを火照らせて困り顔をしているところをもう一度見せてくれない?
俺は昨夜から糸を引いているどうしようもないいじめっこ根性を振り切れずに、彼を守っている毛布を剥ぎ取るための悪意の掌をゆっくりと伸ばしていった。




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  1. 2010/03/26(金) 23:37:23|
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